日本の精神遺産「禅」を中心とした世界観をファンタジーで著した本幼い頃から繰り返し老師に読み聞かせてもらった一冊の本。それは、幹に青い眼をもつ木が、様々な生き物たちと、いのちの法則や時間と空間について語る、不思議な本だった。時を超えて、いま蘇る、禅の思想をベースにした万物の真理を説くファンタジーの物語。
龍、虎、孔雀、大鷲、大魚、猿、人間、蝶などユニークな生き物が登場して、「東方がもつ未来を切り拓く可能性のお話」や、「悟りのお話」、「仏とは何か」、「日常の暮らしの一つ一つの大切さ」、「「いま、どうあるべきか」等のお話も展開する。
きっかわ みき 著/四六判/152頁/定価1300円(+税)
平成22年10月出版
ISBN 978-4-86223-474-2
発行:東京図書出版会
発売:リフレ出版
「青い眼をもった木」内容
- 「白銀の象と木が出会う」の巻
- 玉をかかえた龍の巻
- ~不思議な力との関わり方のお話~
- 深山に眠っていた虎の巻
- ~いのちの法則のお話~
- 女装した孔雀の巻
- ~東方がもつ未来を切り拓く可能性のお話~
- 行者の大鷲の巻
- ~悟りのお話~
- 深海に住む大魚の巻
- ~仏とは何か・仏のいる場所のお話~
- 菩薩の猿の巻
- ~日常の暮らしの一つ一つの大切さのお話~
- 理屈屋の人間の巻
- ~いま何をすべきかのお話~
- 時計草につかまった蝶の巻
- ~時間と空間のお話~
- 「宇宙の万物と木が一つになる」の巻
- ~いま・ここ・ただいまのお話~
読者からの感想&声
- 慌しい毎日の中で、さわやかな気分にさせてもらえました。ついバタバタと過ごしていますが、ゆっくりと考え過ごすよいチャンスとなりました。(40代女性 理学療法士)
- 仏教に基づく思想的な寓話として、とても面白く読みました。現代に生きる私たちに鋭い風刺を込めて書いていて、身に覚えのあるところを突いておられるとの感を深くしています。(60代男性 僧侶)
- 龍とか、孔雀、猿などが登場する大人の寓話。今、最も必要とされているテーマ。なんだかとても懐かしい本のような気がして、2日間で一気に読みました。(60代男性 大学関係者)
- 私は仕事柄、仏教や神道に触れる機会が多く、書棚にもかなりの数の宗教関連本があります。そんな中でこの本は、これまで私が出会った最も素敵で心に染み入る仏法書です。何回も読んでみます。(50代男性 文化財修復専門官)
- せちがらい世の中、騒々しい世の中にあって、このように心の中がすがすがしくなる本は、私にとって初めてです。(80代女性 主婦)
- 物語の中の数々のお話に共感いたしました。私はアメリカで日本人のヨガの先生に出会いましたが、彼女がヨガを通して教えて下さった内容とダブるお話で感動しました。(40代女性 主婦)
- まるで著者に、私の隣で語り聞かせてもらっているようで、深く感銘を受けました。表紙も夢のように美しいです。(70代女性 財団法人運営)
- どの部分も、昔から伝えられている大切な教えなのかも知れませんが、僕にはこのお話のすべてが新鮮に感じられます。今の時代の人に必要な大事なことが宝箱状態になっている本です。(50代男性 自営業)
- 文章表現が細やかで豊かで美しく、モチーフ、構成、展開に特異性があり、こんな新鮮な文章に出会ったのは久しぶりでした。(70代男性 児童文学研究家)
- この本には実に多くの仏教思想が現されている。禅・華厳・法華・般若・原始仏教思想等。それらを著者の言葉で分かりやすく、楽しく見事な寓話に表現している。(70代男性 元通商産業省官僚)