「いのちって何?私って何?」を描いたファンタジーの物語
水鏡のような美しい沼の水面に、不思議な姿の花のつぼみが誕生する。つぼみはふとしたことから、周囲の様々なもの、ボタン雪、太陽、稲穂、山、星などに、「私って何?」と問いかけ始める。
───「あなたは、旅人。」
「貴く偉大で不思議な何ものか、ですわ。」
「あなたはその内側に広大な宇宙を抱える存在・・・。」
それぞれのものから返ってくる答えに耳を傾け、語らい、つぼみは成長し・・・、やがて見たこともないような花を開く。「私とは何か」に気付き、「つながり合い響き合ういのちの世界」を改めて考え直す高等童話。
挿絵:青山邦彦
きっかわ みき 著/四六判/96頁/定価1300円(+税)
ISBN978-4-89419-305-5
発行:パロル舎
読者からの感想&声
- この本はどのジャンルにも属さない本。とても個性的で新鮮な物語です。(60代女性 主婦)
- 「自分とは何か?」という深いテーマを爽やかに語られていると思いました。(50代男性銀行役員)
- 「いのち」について考える機会になりました。「life」でもなく、「生命」でもないひらがなの「いのち」の持っているイメージを世界の人々と共有できると良いですね。(50代男性 建築家)
- 童話風に書かれていますが、奥の深い児童文学に通じています。多くの方々に読んで頂きたいです。(70代女性 紅花研究家)
- 人間の存在、その有難さ、自然の、つまり天の意思の荘厳さを心深く教えられました。(50代男性 コンサルティング会社経営)
- 「次の生き物は、どんな風に答えるのだろう?」と、わくわくしながら一気に読み終えました。(40代女性 研究所役員)
- 物語の言葉の美しさ、展開の素晴らしさ、楽しさを感じつつ、意識の外にある宇宙というものに今改めて気付かされました。(70代女性 画廊運営)
- ファンタスティックなお話の中に、私たちが忘れかけていた心・視点をもう一度思い出させてくれる素敵な本です。(50代女性 古文書研究家)
- 不思議なタイトルと幻想的な雰囲気の本だなあと、最初は少し敷居が高かったのですが、読み始めると引き込まれ、教えられたり考えたりするきっかけを与えられました。(40代女性 出版社勤務)
- とてもすがすがしくて、美しい小説。「いのち」について考えることは、今の時代、一番求められているテーマだと思います。(50代男性 大学准教授)
- 物語の詩的感覚の豊かさと鋭さに感嘆!(70代女性 主婦)